スペインタイルの作り方・クエルダセカ技法編

クエルダセカ技法の絵付け材料はこちら

水に溶いた釉薬を筆やスポイトで垂らして絵付けする技法。
焼き上がりは絵の具部分がもりあがって全体に凸凹ができます。
凹部分は素焼き素地のままなので食器使用はおすすめしません。
雨風のあたる外壁に使ってもまず問題無いですが、寒冷地や常に湿った状態にある部分に使用すると割れることがあります。

1 タイルやビスクの表面を、水で濡らしたスポンジをよく絞って拭きます。
2 釉薬は水に沈んだ状態で水の高さの3分の1程度に調整。
3 スポイトや筆でぽとっと垂らして絵付け。色が重ならない様にするにはBの芯を使ったシャーペンや鉛筆で輪郭線を描き、その中に釉薬を落とします。
4 釉薬の厚みは1ミリ程度が理想。薄すぎたらもう一度上から乗せられますが、水を吸わせすぎると焼き上がりに釉薬がヨレることがあります。できるだけ一度で厚みを作るのが理想。
5 焼成の最高温度は980度が基本。ねらしは不要。
100度/hペースでゆっくり温度をあげることをおすすめします。

* 本焼き焼成温度 950-1000度
(ゼーゲルコーン 07A-05A/オルトンコーン 07-06)
完成!

☆ 釉薬は混ぜても可、ただし思った色にならない場合もあるので必ずテストすること。
☆ 焼成後釉薬がよれる場合、考えられる可能性
 →素地のタイルが湿っていた/釉薬を厚く乗せすぎた/焼成時の温度の急上昇/絵付け時に水を含ませすぎた/焼成まで高湿度の保管状態にあった

スペインタイルの作り方・マジョリカ(水彩)技法編

マジョリカ技法の絵付け材料はこちら

白いベース釉薬をかけた後に粉状の顔料を水に溶いて絵付けする技法。
全体に釉薬がかかるので食器使用する場合はこちらの技法がおすすめです。

1 タイルやビスクの表面を、水で濡らしたスポンジをよく絞って拭きます。
2 釉薬の濃度はボーメ比重計を使用して測ります。
 タイルに使用する場合 60程度
 ビスクに使用する場合 50程度

初めて水に溶く場合は、見た目で粉と水が同じくらいになるよう入れてからボーメ比重計で目的の濃度になるまで調整します。
3-1 タイルの釉掛け
一気に上からかけます。余分な釉薬は流れ落ちるようにタイルは斜めに。
3-2 ビスクの釉掛け
釉薬に2〜3秒浸けます。
4-1 スティルツ(とち)を使用する場合をのぞき、タイルの裏側、ビスクの高台は釉薬を取ります。
4-2 ビスクの高台
5 表面が乾いてから凹凸があれば平らにならします。
6 顔料を水に溶いて絵付け。
7 焼成の最高温度は980度が基本。ねらしは不要。
100度/hペースでゆっくり温度をあげることをおすすめします。

* 本焼き焼成温度 950-1000度
(ゼーゲルコーン 07A-05A/オルトンコーン 07-06)
完成!

☆ 釉薬の厚みは0.5~0.8mm程度が理想。
☆ 顔料は混ぜても可、ただし思った色にならない場合もあるので必ずテストすること。
☆ 焼成後釉薬がよれる場合、考えられる可能性
 →素地のタイルが湿っていた/釉薬を厚く乗せすぎた/焼成時の温度の急上昇/絵付け時に水を含ませすぎた/焼成まで高湿度の保管状態にあった

スペインタイルの絵付け教室

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